まさにジオラマベース&パネル製作週間とでも言うべきどたばたにもようやくケリが付いた。いやまったく、途切れなく続く発注にジオラマ製作の日々を余儀なくされたここしばらくであった。いや、余儀なくなどと言っては発注者様の皆様に申し訳ない。そもそも途切れなくとは言ってもたったの3件であり、こうですかそれともこうですかどうですかなどと勝手に二つも三つも作って話を広げたのは俺なのだ。誰に文句の言えた筋合いではなく、どころか、これはすでに押し売り創作というか工作脅迫というか製作強盗というか、とにかく悪徳商法の一種に認定して取り締まりの対象にすべきではないかと他人事のように反省するくらいなのだが。皆様発注者様におかれましては神か仏かというくらいにお優しい方ばかりで、それぞれが二作も三作も、こちらが勇み足で作ったもの全部を買い上げてくださるという神懸的御親切振りであり、ありがたやありがたや。これほど冥利なことはない。感涙にむせぶネンドソーではあるが、それでも、である。それでも、この虚しさは何としたことであるか。発注は大変にうれしく、またありがたいことである。これはまず基本。普段からひとり壁に向かって誰も欲しがらないものを作っている俺であり、自ら進んで誇りをもって孤独を友にこそこそやっておるわけだが、それでもたまには淋しくなるのが人情であり、どなたかがあれ作ってこれ作ってと言ってくれると、ああ、俺はひとりじゃなかった、ハンドインハンドだウィーアーノットアローンだとうれしくなって張り切る。だがしかし、そのような感動的な友愛に満ちた狂躁の宴を終えてふと我に返ると、ああ、日和ってしまったなどと罪悪感のようなものを覚えてしまうのだ。つまり、俺は孤独だ孤高だ御意見無用、でも淋しいからたまにはカマってね、そして、いざカマわれてうれしがって舞い上がってはしゃいでしまうと今度はそのことで自己嫌悪におちいるという、非常に面倒くさい中高年の憂鬱なのである。
まあいい、栄光の一カ月はすでに過ぎ去った。ひっそりこっそり、また元の平和で孤独な我がネンドソー活動に戻ろう。

というわけで、作りかけの頭骨に向き合うと、これがちっともまったく全然意欲が沸かない。今はこれじゃないんだよなあ。うむ。作りたくて作り始めたというよりは受け狙いで作ろうと思い立った頭骨であり、これはまた気が向いたときにしよう。
というわけで何も考えずにアルミ線と粘土を手にしてみると、ジオラマベースを作っているときに脳裏をよぎった、ジャングルを抜けて滝を見つけたときそこにいるのはどんな恐竜であろうか、という想念というか妄想というか、が思い起こされる。それはティラノサウルスでもトリケラトプスでもアロサウルスでもステゴサウルスでもアンキロサウルスでもディノニクス、ヴェロキラプトルでもない。樹海なのにプレシオサウルスやランフォリンクスでもなかった。誰あろう、トラコドンとディメトロドンだったのである。
は? 何でその二種? とお思いの方も多かろう。というか俺自身が一番そう思っている。売れ筋でもなければ有名でもない。トラコドンはとっくにエドモントサウルスに統合されて無効になっている種だし、ディメトロドンは恐竜でさえない。あ、いや、だからこそなのか。誰も欲しがらないけど俺の心に浮かぶ幻影。いつか見た恐竜の顕現こそがネンドソーの活動意義ではなかったか。ジャングルの奥で辿り着く滝とは、つまり深層心理による幻視のメタファーであったのだ。おお、そうじゃ。
それでは、というわけでまずはトラコドンを作る。

アルミ線に軽量樹脂粘土を盛って芯を作り、竹串にアルミ線を巻き付けて作った手足を突き刺して固定する。

手足にも粘土を盛って、芯の完成。では肉付けを。

肉付け完成。おお、いいじゃないか。両脚と腰から胴体は重量のある石粉粘土を使い、肩から両腕、頭部にかけては軽量樹脂粘土を使う。これで台座なしでも二足自立できる。

反対側から。

正面。

そして背面。
今回は名場面シリーズのように恐竜同士の格闘場面ではなく、一匹というか一頭だけの立像にしてみるつもり。当然ジオラマベースも作るわけだが、生息環境ごと復元するというような大袈裟なものではなく、ちんまりまとめてデスクの上とかパソコンの横とか食卓の隅に置けるようなサイズを考えている。実はドールアイの極小版のような、釣り具のルアーを自作するための魚の目を見つけたのでそれも使ってみたい。

これね。さっそく仮置きしてみると、

こんな感じになる。思わず笑ってしまうくらいに可愛いじゃないか。ムーミン谷の愉快な仲間といった趣がある。長年探していて最近入手したかのツクダホビーのアナトサウルスにも似ているな。実は作り始めのときから意識しないでもなかったのだが。まあ、オマージュってことで。
せっかくだから、新シリーズとして「恐竜ぼっち」と名付けてみよう。独身中高年のペシミスティックなナルシズムを見るがいい。
②顔の造型に続く。
乾き待ちの間に、トラコドンという恐竜についても語ってみる。
◇恐竜名鑑⑩トラコドン(エドモントサウルス)
◇完成作品一覧
●名場面(ジオラマベース付)シリーズ
●ディフォルメシリーズ
●ジオラマベース
●ジオラマプレイパネル
●2メートルのティラノサウルスを作ったぞ!
まあいい、栄光の一カ月はすでに過ぎ去った。ひっそりこっそり、また元の平和で孤独な我がネンドソー活動に戻ろう。

というわけで、作りかけの頭骨に向き合うと、これがちっともまったく全然意欲が沸かない。今はこれじゃないんだよなあ。うむ。作りたくて作り始めたというよりは受け狙いで作ろうと思い立った頭骨であり、これはまた気が向いたときにしよう。
というわけで何も考えずにアルミ線と粘土を手にしてみると、ジオラマベースを作っているときに脳裏をよぎった、ジャングルを抜けて滝を見つけたときそこにいるのはどんな恐竜であろうか、という想念というか妄想というか、が思い起こされる。それはティラノサウルスでもトリケラトプスでもアロサウルスでもステゴサウルスでもアンキロサウルスでもディノニクス、ヴェロキラプトルでもない。樹海なのにプレシオサウルスやランフォリンクスでもなかった。誰あろう、トラコドンとディメトロドンだったのである。
は? 何でその二種? とお思いの方も多かろう。というか俺自身が一番そう思っている。売れ筋でもなければ有名でもない。トラコドンはとっくにエドモントサウルスに統合されて無効になっている種だし、ディメトロドンは恐竜でさえない。あ、いや、だからこそなのか。誰も欲しがらないけど俺の心に浮かぶ幻影。いつか見た恐竜の顕現こそがネンドソーの活動意義ではなかったか。ジャングルの奥で辿り着く滝とは、つまり深層心理による幻視のメタファーであったのだ。おお、そうじゃ。
それでは、というわけでまずはトラコドンを作る。

アルミ線に軽量樹脂粘土を盛って芯を作り、竹串にアルミ線を巻き付けて作った手足を突き刺して固定する。

手足にも粘土を盛って、芯の完成。では肉付けを。

肉付け完成。おお、いいじゃないか。両脚と腰から胴体は重量のある石粉粘土を使い、肩から両腕、頭部にかけては軽量樹脂粘土を使う。これで台座なしでも二足自立できる。

反対側から。

正面。

そして背面。
今回は名場面シリーズのように恐竜同士の格闘場面ではなく、一匹というか一頭だけの立像にしてみるつもり。当然ジオラマベースも作るわけだが、生息環境ごと復元するというような大袈裟なものではなく、ちんまりまとめてデスクの上とかパソコンの横とか食卓の隅に置けるようなサイズを考えている。実はドールアイの極小版のような、釣り具のルアーを自作するための魚の目を見つけたのでそれも使ってみたい。

これね。さっそく仮置きしてみると、

こんな感じになる。思わず笑ってしまうくらいに可愛いじゃないか。ムーミン谷の愉快な仲間といった趣がある。長年探していて最近入手したかのツクダホビーのアナトサウルスにも似ているな。実は作り始めのときから意識しないでもなかったのだが。まあ、オマージュってことで。
せっかくだから、新シリーズとして「恐竜ぼっち」と名付けてみよう。独身中高年のペシミスティックなナルシズムを見るがいい。
②顔の造型に続く。
乾き待ちの間に、トラコドンという恐竜についても語ってみる。
◇恐竜名鑑⑩トラコドン(エドモントサウルス)
◇完成作品一覧
●名場面(ジオラマベース付)シリーズ
●ディフォルメシリーズ
●ジオラマベース
●ジオラマプレイパネル
●2メートルのティラノサウルスを作ったぞ!

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