恐竜ぼっち・トラコドンを作る①でも書いたが、受注したジオラマ製作の最中にその姿を幻視(?笑)した恐竜はトラコドンとディメトロドンであり、トラコドンの台座を乾かしている間に、続いてディメトロドンを作るのであった。
まずは骨組みから。

アルミ線に軽量樹脂粘土を盛りつけて芯にする。竹ひごにアルミ線を巻き付けて前後肢にして突き刺し固定。

四つ足には重量のある石粉粘土を盛る。しっかり四点の足裏が付くように関節を固定。

トラコドンに使ったのと同じ、釣り具のルアーを自作するためのビニール製の立体シールを使う。しかし世の中にはルアーなどと言うものを自作する人がいるのだなあと世界の広さを感じずにはいられないが、粘土恐竜作りにふける俺が他人の趣味をとやかく言えた筋合いではないのは言うまでもない。
口というか、上顎の特徴的なラインを再現する。口元が波打って笑みを作るのは肉食恐竜はみんなそうだが、ディメトロドンはさらに口吻の先端がちょっと突き出しているのであった。

真横から見るとこんな感じ。首と尻尾の付け根にも粘土を盛って、ポージングはこれで固定。振り向きも考えたのだが、それはトラコドンでやったばかりだし、真正面を向きつつ首をもたげて遠くを見透かすというか、そんな感じにしてみることに。

石粉粘土で牙と歯を作る。乾いたらそのまま彩色。
歯と牙の大きさがはっきり違っているのは、これこそ、ディメトロドンが、恐竜ではない何よりの証拠であったりする。恐竜ではないというか、爬虫類ではないと言った方がいいかもしれない。ええと、ややこしいのだが、最近は恐竜も爬虫類ではないということになっていて、あの人たちは爬虫類よりはずっと鳥類に近いわけで、最近では逆に鳥類が恐竜の一種ということになっていたりもして、では恐竜ではなく、爬虫類でさえないディメトロドンは何類かというと、分類的には単弓類ということになる。何じゃそれはとおっしゃる向きもあろうが、ええと、頭蓋骨の側部に穴がひとつだけ開いていてその下部のアーチ状の骨を「弓」として、ひとつだけの弓だから「単弓類」である。穴が(弓が)ふたつある分類群は双弓類と呼ばれ、現生種に続く爬虫類や恐竜や鳥もここに含まれる。もう一種類、側部に穴が(弓が)ない分類群もいて、これは無弓類と呼ばれ、現生種ではカメがここに含まれると考えられていたが、最近では、カメの頭蓋骨に穴が(弓が)なくなったのは二次的な進化ということになって、改めて双弓類に入れられ、つまり無弓類は絶滅して現生種には存在しないということになっているらしい。さて、恐竜でも爬虫類でもない最初期の単弓類たるディメトロドンであるが、その子孫はどうなっておるか。単弓類も無弓類と同じく絶滅してしまったのか。いやいや、そんなことはない。大繁栄しておるわい。それはつまりこの文章を書いている俺であり、読んでいるあなたである。ほら、あなたの頭蓋骨の側部にも穴が(弓が)ひとつだけあるだろう。頬骨と後頭部をつなぐそれが弓だ。穴というのはこめかみのことですな。つまり哺乳類こそ単弓類の末裔であり、かのディメトロドン氏は我々の遠いご先祖様なのであった。なんだって! 全然違うじゃないか! と思うだろう。どうみても我々より恐竜っぽく見える。はい。でも否定できない。ディメトロドン氏が我々の先祖である動かぬ証拠が、こめかみの穴であり頬骨の弓であり、そして牙と歯なのである。爬虫類や恐竜(鳥は歯を退化させてしまったのでありませんが)の歯は我々とは全然違う。彼らの歯は基本全部同じ形状になっている。そして何度でも抜け替わり生え替わる。ティラノサウルスみたいに前歯だけは断面がD字型とか、その名もまさにヘテロドントサウルス(「違う歯の」サウルスの意)みたいな例外もいるが、基本的には同じ歯がずらりと並ぶ。しかし哺乳類はどうだろう。ご自分の歯を確認してみればいい。前歯と奥歯では形状も用途も全然違う。吸血鬼じゃなくても糸切り歯(犬歯)みたいに牙もちゃんとある。このように歯に種類があり、乳歯と永久歯で生涯通じて一度しか歯の生え替わりがなく抜けたらそれっきりなのは、他でもない哺乳類だけの特徴なのである。そして、このディメトロドンにも牙があるのだ。そして一度しか生え替わらない。ほらね、ご先祖様でしょ。

では、絵具を練り込んだ樹脂粘土で盛って歯茎にする。

下顎も作って歯茎を盛る。

そして歯を植える。木工用ボンドをちょいづけしてピンセットで埋め込み接着。牙は大きく、それ以外の歯は小さく。そら見ろ、哺乳類っぽくなったじゃないか。あれ? あんまりいつもの恐竜と変わりませんかそうですか失礼しました。それは単に俺の技術的な問題ですので悪しからず。

今んとここんな感じ。
②顎の装着と全身の肉付けに続く。
◇完成作品一覧
●名場面(ジオラマベース付)シリーズ
●ディフォルメシリーズ
●ジオラマベース
●ジオラマプレイパネル
●2メートルのティラノサウルスを作ったぞ!
まずは骨組みから。

アルミ線に軽量樹脂粘土を盛りつけて芯にする。竹ひごにアルミ線を巻き付けて前後肢にして突き刺し固定。

四つ足には重量のある石粉粘土を盛る。しっかり四点の足裏が付くように関節を固定。

トラコドンに使ったのと同じ、釣り具のルアーを自作するためのビニール製の立体シールを使う。しかし世の中にはルアーなどと言うものを自作する人がいるのだなあと世界の広さを感じずにはいられないが、粘土恐竜作りにふける俺が他人の趣味をとやかく言えた筋合いではないのは言うまでもない。
口というか、上顎の特徴的なラインを再現する。口元が波打って笑みを作るのは肉食恐竜はみんなそうだが、ディメトロドンはさらに口吻の先端がちょっと突き出しているのであった。

真横から見るとこんな感じ。首と尻尾の付け根にも粘土を盛って、ポージングはこれで固定。振り向きも考えたのだが、それはトラコドンでやったばかりだし、真正面を向きつつ首をもたげて遠くを見透かすというか、そんな感じにしてみることに。

石粉粘土で牙と歯を作る。乾いたらそのまま彩色。
歯と牙の大きさがはっきり違っているのは、これこそ、ディメトロドンが、恐竜ではない何よりの証拠であったりする。恐竜ではないというか、爬虫類ではないと言った方がいいかもしれない。ええと、ややこしいのだが、最近は恐竜も爬虫類ではないということになっていて、あの人たちは爬虫類よりはずっと鳥類に近いわけで、最近では逆に鳥類が恐竜の一種ということになっていたりもして、では恐竜ではなく、爬虫類でさえないディメトロドンは何類かというと、分類的には単弓類ということになる。何じゃそれはとおっしゃる向きもあろうが、ええと、頭蓋骨の側部に穴がひとつだけ開いていてその下部のアーチ状の骨を「弓」として、ひとつだけの弓だから「単弓類」である。穴が(弓が)ふたつある分類群は双弓類と呼ばれ、現生種に続く爬虫類や恐竜や鳥もここに含まれる。もう一種類、側部に穴が(弓が)ない分類群もいて、これは無弓類と呼ばれ、現生種ではカメがここに含まれると考えられていたが、最近では、カメの頭蓋骨に穴が(弓が)なくなったのは二次的な進化ということになって、改めて双弓類に入れられ、つまり無弓類は絶滅して現生種には存在しないということになっているらしい。さて、恐竜でも爬虫類でもない最初期の単弓類たるディメトロドンであるが、その子孫はどうなっておるか。単弓類も無弓類と同じく絶滅してしまったのか。いやいや、そんなことはない。大繁栄しておるわい。それはつまりこの文章を書いている俺であり、読んでいるあなたである。ほら、あなたの頭蓋骨の側部にも穴が(弓が)ひとつだけあるだろう。頬骨と後頭部をつなぐそれが弓だ。穴というのはこめかみのことですな。つまり哺乳類こそ単弓類の末裔であり、かのディメトロドン氏は我々の遠いご先祖様なのであった。なんだって! 全然違うじゃないか! と思うだろう。どうみても我々より恐竜っぽく見える。はい。でも否定できない。ディメトロドン氏が我々の先祖である動かぬ証拠が、こめかみの穴であり頬骨の弓であり、そして牙と歯なのである。爬虫類や恐竜(鳥は歯を退化させてしまったのでありませんが)の歯は我々とは全然違う。彼らの歯は基本全部同じ形状になっている。そして何度でも抜け替わり生え替わる。ティラノサウルスみたいに前歯だけは断面がD字型とか、その名もまさにヘテロドントサウルス(「違う歯の」サウルスの意)みたいな例外もいるが、基本的には同じ歯がずらりと並ぶ。しかし哺乳類はどうだろう。ご自分の歯を確認してみればいい。前歯と奥歯では形状も用途も全然違う。吸血鬼じゃなくても糸切り歯(犬歯)みたいに牙もちゃんとある。このように歯に種類があり、乳歯と永久歯で生涯通じて一度しか歯の生え替わりがなく抜けたらそれっきりなのは、他でもない哺乳類だけの特徴なのである。そして、このディメトロドンにも牙があるのだ。そして一度しか生え替わらない。ほらね、ご先祖様でしょ。

では、絵具を練り込んだ樹脂粘土で盛って歯茎にする。

下顎も作って歯茎を盛る。

そして歯を植える。木工用ボンドをちょいづけしてピンセットで埋め込み接着。牙は大きく、それ以外の歯は小さく。そら見ろ、哺乳類っぽくなったじゃないか。あれ? あんまりいつもの恐竜と変わりませんかそうですか失礼しました。それは単に俺の技術的な問題ですので悪しからず。

今んとここんな感じ。
②顎の装着と全身の肉付けに続く。
◇完成作品一覧
●名場面(ジオラマベース付)シリーズ
●ディフォルメシリーズ
●ジオラマベース
●ジオラマプレイパネル
●2メートルのティラノサウルスを作ったぞ!

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