①制作に至る経緯の続き。

そんなわけで、体高1メートル、全長2メートルのティラノサウルスの制作に挑戦する。

まずは芯組みだが、いつものアルミ線では心許ない。何せ総重量10キロ越えは確実という代物なのだ。自重崩壊は必至。金属は重すぎるし、塩ビパイプという手も考えたが強度に不安が残る。やはりここは角材が最適かと、図面から寸法を算出。ホームセンターで角材を購入して切り出す。

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図面はこんな感じ。

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あちこちから買い込んできた、とりあえずの資材。一体どのくらい粘土を使うことになるのだろう。原価割れ&自腹の恐怖が常につきまとう。

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首の付け根から尻尾の接地点までの背骨は継ぎ足しなしで一辺3,5センチの角材を使う。これで強度を確保するわけだが、図面から算出した長さは132センチ。

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角度は体高から逆算する。接地用の平材というか厚板は12×9センチ。角度を決定して金具とネジ釘で固定。

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接地点から66センチの位置が腰、99センチの位置に肩が来る。骨盤代わりの腰板と肩甲骨代わりの肩板は9センチ×30センチ、肩18センチ。これは極太ネジ釘を使って固定。

この段階で肩から上の30センチ分を切断。首までまっすぐだとポーズ的につまらないからな。

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内側からも金具とネジ釘で固定。とくに荷重のかかる腰が重要。ああ、要という字に肉月で腰なのか。はじめて漢字の成り立ちを実感しましたがな。

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大腿骨を腰板に固定する。蟹股の角度をつけて固定。

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足の接地面も12×9センチの厚板を使い、指は一辺2センチの細い角材で延長。

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足の土踏まずというか、踵までの浮かせている部分は12センチの角材を使う。「気をつけ」をさせてもつまらないので、左右で角度を変える。

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踵から脛部分は24センチの角材。これも固定。

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さて、いよいよ膝関節を固定する。これでポージングが確定する。

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だいたいこんな感じ。うむ。なかなかいいじゃないか。

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切り取った30センチの首を三等分し、角度をつけてネジで止める。これで曲げてもたげた首を表現するわけだ。

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2センチ角の細い角材で、腕を作る。それにしても足指と同じ太さの腕って。ティラノサウルスのあの特徴的に貧弱な腕であるが、これは大きく進化した頭(つまり強力な顎)で上半身が重くなるため、そのバランスで小さくなったらしいが、なるほど納得。確かにこれなら無理なくバランスが取れる。作ってみて実感できる進化の方向性というものもありますな。

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首と腕を固定。下半身と比べるとこちらはそれほどの荷重がかかることはないのだが、例えば依頼主さんがついティラノの細腕をハンガーラックにしたくなったり、あるいはお子さんが首にハグしたりすることもあるかもしれない。いや、そんなことをされたらどうしたって無事では済まないが、それにしてもそれなりの強度は確保しておかなくては。

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尻尾の先端を接地面からにょろりと延長させて、これで、実測で体高1メートル全長2メートルの骨組みは完成。予想できたことではあるが、本当に巨大である。

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背面はこんな感じ。

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仰角。

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正面に戻って仰角。

見よ。この安定感。これで下半身にはある程度の重さを持たせ、上半身を徹底的に軽量化して作れば、自立はもちろん、ちょっとやそっとで倒れることはあるまい。ポージングは定番過ぎるかもしれんが、ここで奇をてらって自立が危ういと大変。この大きさ(と重さ)で倒れでもしたら自壊はもちろん、人身事故につながりかねない。

実際のティラノサウルスも転ぶだけで大怪我だったらしく、発掘された化石には骨折の痕が多数見つかるどころか満身創痍なんだとか。やはり巨体にはその大きさに見合うだけの大きなリスクが伴うものらしい。しかしながら、ティラノサウルスの強さもカッコよさもやはりあの巨大さにあるわけで。

そしてそれはフィギュアも同じこと。でかさの説得力とでもいうものは当然あるのだ。ひとつそれを追求してみようじゃないか。

 

③関節部の補強と頭部の芯に続く。

◇恐竜名鑑
①ティラノサウルス

◇完成作品一覧
名場面(ジオラマベース付)シリーズ
ディフォルメシリーズ
ジオラマベース
2メートルのティラノサウルスを作ったぞ!