②まずは骨組みから~
㉘彩色(スミ入れ下半身とトップコート)の続き。

まずは計測しなくては配送依頼もできない。巻き尺にて計測した数値は、鼻先から尻尾の先まで曲線的に這わせたもの(全長)が、230センチ。頭頂部の高さから床まで垂らしたもの(体高)が、108センチ。うむ。ご依頼内容はクリアしておるわい。ついでに爪先から尻尾の最後部まで(奥行)も測ると、127センチ。そしてアマゾンから届いた体重計(自腹800円)にて重量を計測。まあ、よっこらせと抱えて体重計に乗り、自分の体重を引くわけだが、その結果は15キログラム。おお、軽く作れたと自負していたが、数値で見ると成果がはっきりするな。
では、配送依頼だが、ここはやはりクロネコヤマトであろうと、サイトを開く。まず宅急便の料金表を見てみると、縦横高さの合計の最大が160センチが限度ということになっている。いきなり駄目じゃないか。ええと、何何。宅急便規格に収まらない荷物はヤマト便で受け付けると。ほほう、ではそちらを確認。お荷物一個当たりの重さ制限は30キロ以内。うむクリア。軽量化の甲斐があったな。あ、何だと。お荷物1個当たりの大きさ制限は、お荷物の3辺合計が200センチまで、だと。駄目じゃないか。こちとら本体の実寸で204×108×127センチだよ。箱詰めするにはどんなサイズの箱が必要になるか。ええと、ではそれも測ろうか。つまり横幅だよな。右足外側の爪先から左足外側の爪先まで。はい。97センチであった。ようするに、奥行127センチ×幅97センチ×高さ108センチの箱が必要なわけで、そんな箱はどこにも売っていないから作るしかないのだろうけど、とりあえず3辺合計は332センチか。200センチの規格を軽やかにオーバーしておるわ。さらに、1辺の長さは170センチまで、上下逆さまにできないなど輸送状態に定めがあるお荷物は1辺の長さが100センチまで、などと言われたら話にならない。お、何何。ヤマト便の規格を超えるお荷物については、一部の商品(動植物や車両部品など)を除いて、ヤマトグループのヤマトホームコンビニエンス(株)が提供する「らくらく家財宅急便」にてお取り扱いが可能、だと。うむ。早く言えよ。さすがかゆいところに手が届くヤマトじゃないか。ではそちらを確認。おお。ベッドでも冷蔵庫でもお任せなどと書いてある。これだな。幅、奥行、高さの3辺合計が450センチ以下、最長辺が250センチ以下、天地が定められたものは高さが200センチ以下とある。重量は何と最大150キロまで対応(別料金)とある。大したものだ。うむ。大丈夫、すべてクリアだ。料金表ページに飛んでみると、ええと、アルファベットランクが分けられていて、三辺合計160センチまでのAランク(3,630円税込)からずっと下って、これか。350センチ以内Eランク。わ、何だと。24,365円税込。そんなに高額なのか。冷や汗をかきながら、注意事項、取り扱いできない商品一覧などを見ていると、易損品。精密品。高価品(商品の価格が50万円を超えるもの)。貴重品、美術品、骨董品、代替不可品。楽器。バッテリー、もしくはバッテリーが付属されるもの。発火のおそれがあるもの。犬、ネコ、小鳥等の動物及び苗木、生花等の植物類。液体漏れ、または衛生上において他の商品、又は人体に損害を与える恐れのあるもの。などとずらずらと書いてある。えきそんひんって何じゃらほい。あ、いそんひんと読むのか。はい。易損品の意味は、壊れ易い物品。なるほど。さらに取扱不可の易損品例を見てみると、ガラス製品(ショーケース・テーブル・水槽など)、一部照明器具(シャンデリア・ガラス使用製品・電球・蛍光灯)、大理石製品(人工大理石含む)、建具(網戸・障子・襖・葦戸など)、仏壇、アンティーク家具など、と並んで、人形ケース(人形含むフィギュア)、と書いてある。何だよ。駄目じゃないか。がっくりきた。フィギュアは取扱不可の易損品であったか。こうもはっきりしっかり明記してあるからには交渉の余地はないのだろうな。くそう。どうしろと言うのだ。気を取り直してさらに詳しく見ていると、よくある質問の欄に「家財宅急便で、雛人形を輸送することはできますか?」という質問例があり、その回答が、「雛人形は易損品かつ美術品に該当するため、輸送することはできません。美術便サービスにお問い合わせください」とある。なるほど。クロネコヤマトには、美術便というものがあるのか。さっそくそちらのページに飛んでみる。こちらはとにかく問い合わせ電話をしろと書いてある。さすがに美術品については個別見積もりが必要になるのだろう。早速電話をかけ、担当者の方にこちらの物品について説明する。「紙粘土製の大きなフィギュアなんですが」「人形ですか」「そんな感じです」「人の形ですか?」「いえ、恐竜です」「恐竜ですか」担当者のお姉さんの「恐竜ですか」は冷静かつビジネスライクで全く感情がこもっておらず、逆にそれがおかしくて笑ってしまいそうになるが、それはさておき。サイズや重量について説明したのだが、形状を詳細に知りたいから「写真を送れ」とメールアドレスを伝えられた。ははあ、写真ですか。まあブログ用に撮ったものがあるので、簡単なことだ。しかし、そこまで微に入り細を穿つ対応は、当然高額な見積もりを提示されることが予想され、心中穏やかではないわけだが、とにかく送ってみる。しばらくして同じ担当お姉さんから電話がかかってきて、提示された配送料はいくらであったか。さあ、お立合い。ななな何と。510,000円税別であった。わしゃずっこけます。五十万円超えですよ、あなた。圧倒的にずっこけないわけにはいかない。チャーター便を出すというのだが、まあ、そうなるのか。急がないならチャーター便ではなく、関西に一旦送って、そちらから送り直すという方法もありますが、とか言っているので、一応聞いてみると、その方法だと一週間から十日かかって、金額は27万円だそうだ。まあ半額ですな。それにしても、あり得ない金額である。検討しますと言って電話を切り、そして考える。チャーター便を出すくらいなら自分でレンタカーを借りて届けてしまうというのはどうだろう。と、高速料金を調べてみると、東京から依頼主様の住む県まではだいたいざっくり2万5千円くらい。往復5万円か。走行距離804キロ、所要時間11時間32分。ガソリン代はまあ、3万円くらいか。レンタカー代は24時間借りで1万円くらいだろう。いや、片道11時間をぶっ続けで行って帰ってこられるわけがなく、どこかで車中泊か、大阪の母の家に一泊するとして、レンタカー代はもうちょっとかかるな。まあ48時間借りたとして、2万くらいか。ええと合計、ちょうど10万円かよ。全然安くないじゃないか。こうなると、家財宅急便の24,365円税込がいかに良心的な値段設定かがわかるな。
ううむ。でもさあ、普段のサイズ(段ボール箱の三辺合計160センチ以下)に収まる我がネンドソーの恐竜粘土フィギュアは普通にメルカリ便で配送してもらっているじゃないか。粘土だろうがフィギュアだろうが恐竜だろうがとやかく言われたことなどないのに、なぜでかいだけで拒絶されねばならんのだ。それは道理が通らんだろうよ。綾波レイや峰不二子やキューティーハニーの等身大フィギュアの噂を聞くが、あれはいったいどこの誰がどのようにして配送しているのか。まさかいちいち五十万円かけて運んでいるわけではあるまい。
ええと、つまり、クロネコヤマトのような懇切丁寧安心安全第一の大手に頼むから拒否されるのではないか。もっといい加減な運送屋はないか。たとえば家具扱いで紙粘土フィギュアも配送してくれるような、大雑把なところは。依頼者様にもお伺いを立てつつ、もうちょっと探ってみることにするのであった。
㉚材料費集計に続く。
◇恐竜名鑑
①ティラノサウルス
◇完成作品一覧
●名場面(ジオラマベース付)シリーズ
●ディフォルメシリーズ
●ジオラマベース
●2メートルのティラノサウルスを作ったぞ!

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